11月2日国土交通委員会

#カーボンニュートラルポートは港湾の脱炭素化と言えるか

 2日国交委員会で、港湾法の改正案が審議され、わずか3時間で採決、可決されてしまいました。日本共産党とれいわ新選組は反対。

もちろん、CO2排出量の6割しめる港湾地域の脱炭素化は喫緊の課題です。ところが、法案は、政府の消極的な目標「2030年46%減」さえ、やりきるのかどうか、数値もなければ、それを担保する港湾脱炭素化推進計画も任意です。

 もっぱら、「国際競争に勝ち、選ばれる港になる」ために、カーボンニュートラルポートは重要なのだと。ん?目的が逆になっていない?確かに水素や燃料アンモニア等を大量に輸入するための受け入れ環境整備が主目的。水素といえども、いきなり脱炭素とはならず、化石燃料からつくるグレー水素が今は主役。水素運搬船など大型船舶では実用化はこれから、だし、水素やアンモニアを石炭火力発電でで混焼して石炭火力の延命策にもなり、、、

 以下、Twitterまとめです。

 ①2日国交委 #カーボンニュートラルポート 発電所や鉄鋼、化学工場などが集積、CO2排出量の6割を占める港湾の脱炭素化は喫緊の課題。しかし政府の方針は「水素・燃料アンモニア等の受け入れ環境整備」が柱。港湾の脱炭素化とどうリンク?「サプライチェーンとして役割果たし立地企業の脱炭素化、、」

 ②水素、アンモニア等が脱炭素の決め手のようにいうが2030年の電源構成のわずか、1%だ。実用化されco2削減になるとしてもタイムラグあるね?エネ庁「1%ではあるが、大量の水素使うんです」そりゃそうでしょ、圧縮しなきゃだもの。それ、答えになってない。

 ③停泊中の船舶の電源を陸上施設に変えてアイドリングストップすることは法案の中心点。再エネ電力使い固定資産税の減免も。何を、いつまでどのくらい?港湾局長「小型のフェリー、タグボートなどは実用化されてるが、まだ大型船の見通しは不透明」

 ④ #カーボンニュートラル 港湾としての脱炭素化数値目標は?大臣「1つは2030年までに水素を100万t。など」それは現状の化石燃料からの水素=グレー水素200万tにプラスしての数字だ!政府の30年に46%減にはリンクしないね。大臣「それはその通りだが、めぐりめぐって、、」

 ⑤全国39の港湾地域で、#カーボンニュートラルポート 協議会。マニュアルでは、ターミナル内、行き来する船舶や車両、外の倉庫や工場などのエネルギー使用量を足し上げCO2排出係数乗じて排出量を出す。周辺の零細な事業者の協力は大事ね?局長「重要。情報提供したり、活動量から試算する」

 ⑥ 港湾管理者が「港湾脱炭素化推進計画」をつくることが「できる」規定だが、努力規定でさえない。局長「港湾法は地方自治を尊重する」目標も、それをどう担保するかもハッキリしない!大臣「港湾管理者である地方自治体を尊重し、だからといって消極的ではない。断固たる決意で進めていく」

 ⑦政府のPPP/PFIアクションプランは、都市公園のに続いて港湾、河川などでもPFIを進めると決定。港湾緑地を最大30年貸し出し、民間事業者の収益で緑地を再整備という。でも建蔽率の規制もなく、大阪築港地区のように埋立と再開発でも使えるね?局長「港湾計画に沿っているか等管理者が審査〜」

 ⑧緑地が老朽化、陳腐化して自治体も財政的に維持が困難だからちょうどよいなどと説明しているけれど、老朽化した緑地とは限定されていない。今年3月大阪の導入可能性検討調査報告書には、近県からのアクセスもよく、夢洲の IRをみこしたホテル建設なども書いています。

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