F16飛行・共同訓練中止を

防衛省にF16事故問題で要請する高橋、いわぶち、紙、井上の国会議員各氏=7日衆院第一議員会館

米軍タンク投棄 党国会議員団が要請

 日本共産党国会議員団は7日、米軍三沢基地所属のF16戦闘機が燃料タンクを青森県深
浦町に投棄して緊急着陸した事故をうけ、岸信夫防衛相あてに申し入れ書を提出しまし
た。米軍への厳重な抗議と飛行中止を求めるとともに、北海道と東北3県で行われている
過去最大規模の日米共同訓練「レゾリユートードラゴン21」の中止を要請しました。高橋
千鶴子衆院議員、紙智子、岩渕友、井上哲士の各参院議員が参加しました。
 申し入れは、▽米軍に厳重に抗議し、原因究明と再発防止策ができない限り飛行訓
練の中止を求める▽タンクを投棄した理由や訓練ルートを明らかにさせる▽緊急着陸
に至るまでの判断の説明を求める▽航空法の順守、飛行ルートの事前通告▽日米共同訓練
の中止▽F16の即時撤去▽日米地位協定の抜本改定-の7項目です。
 高橋氏は、タンクの落下地点は民家などに近接する重大事故にもかかわらず、防衛省の
飛行中止要請の翌日に飛行が再開されており、再度中止を求めるべきだとただしました。
 防衛省の担当者は、3日に岸防衛相が米国防長官との電話会談で飛行再開につい
て遺憾の意を伝えたものの、飛行中止は求めなかったと述べました。
 井上氏は事故原因の究明もないままの飛行は許されないとして 「調査結果が出るまで
飛行中止を求めるべきだ」と要求しました。
 タンクを深浦町に投棄した理由や経緯について、「米軍の調査結果を待ちたい」と繰り
返す担当者に対し、高橋氏らは「何度も事故が繰り返され、同じ対応では、また次の事故
が起きてしまう」と述べ、住民の怒りや不安の声に応えた対応を強く求めました。

(12月8日付新聞赤旗より)

関連記事

特集記事

TOP