街頭演説原稿・参考例    ウクライナ問題・憲法9条・覇権主義との闘い   2022年4月11日 東北ブロック事務所・作成  ご町内のみなさん、日本共産党です。この場をお借りいたしまして、日本共産党の政策を訴えさせていただきます。しばらくの間、ご協力をお願いいたします。  みなさん、ロシアによるウクライナ侵略が長期化し、病院や学校などへの爆撃で、子どもたちや女性、高齢者など一般市民の死傷者が増え続けています。一刻も早く、ロシアは軍事行動を停止し、ウクライナから撤退すべきです。日本共産党は、3月28日、ロシアの駐日大使と直接会談し、「いかなる理由をあげても、武力行使をする権利はどの国にも与えられていない」と軍事行動の即時中止を要求しました。  今回の軍事進攻は、独立国・ウクライナの主権・領土を武力で侵し、国連憲章のルールに違反する侵略行為であることは明らかです。また、この間、明るみに出た多数の民間人の虐殺は、ジュネーブ条約など国際人道法に反する戦争犯罪です。厳しく非難され、裁かれなければなりません。プーチン政権が核兵器の先制使用の威嚇を行っていることは、国連憲章、核兵器禁止条約に反する許しがたい暴挙です。国連総会でも、ロシアの侵略を国連憲章違反だと断じ、軍事行動の中止を求める決議が140カ国を超える圧倒的多数で採択されました。いま、日本でも世界でも、戦争反対の声が大きく広がっています。ロシアへの効果的な経済制裁の強化とともに、「国連憲章を守れ」の国際世論でロシアを包囲し、侵略をやめさせようではありませんか。  みなさん、ロシアの無法な軍事行動を見て、「日本の平和は大丈夫か」と心配する声も寄せられています。しかし、相手が「軍事、核兵器、力の論理」の立場に立つときに、こちらも同じ立場で対抗すればどうなるでしょうか。最も危険なことは、「軍事対軍事」の悪循環に陥り、エスカレートすることです。この点で、岸田首相がくり返す「敵基地攻撃能力の保有」とは、相手国から見れば先制攻撃そのものであり、日本への全面報復戦争につながる危険極まりないものです。  「憲法9条で平和を守れるのか」という声もお聞きします。もちろん、憲法9条を持っているだけで平和が守られるわけではありません。憲法9条を生かした積極的・能動的な外交を積み重ね、東アジアに平和な国際環境をつくり、戦争の火種を取り除く外交戦略が必要です。  同時に、憲法9条は、戦争を放棄し、戦力の保持を禁止していますが、無抵抗主義ではありません。憲法9条のもとでも、自分の国を守る、個別的自衛権は存在します。急迫不正の主権侵害、日本に対する軍事攻撃が起こった場合には、自衛隊や警察力をふくめ、あらゆる手段を行使して、国民の生命と日本の主権を守り抜くというのが、日本共産党の確固とした立場です。  みなさん、日本共産党は、他国の領土や主権を乱暴に踏みにじる旧ソ連の覇権主義と一貫してたたかってきた政党です。ロシア、中国、アメリカ、いかなる国の覇権主義をも許さず、国連憲章に基づく平和の国際秩序の実現を綱領に掲げている政党が日本共産党です。  今年夏に行われる参議院選挙は、戦争か平和か、日本の進路がかかった選挙です。日本共産党は比例650万票を獲得し、いわぶち友参議院議員を初め、比例5議席の実現へ全力を尽くします。  最後になりますが、ウクライナ問題、ジェンダー平等、気候危機など多彩な記事満載の「しんぶん赤旗」を、この機会にぜひご購読いただきますようお願いいたしまして、この場からの訴えを終わらせていただきます。ご協力、ありがとうございました。