経済産業委員会で福島第一原発の敷地の問題について質問。

経済産業委員会で福島第一原発の敷地の問題について質問。海洋放出を来春開始するというのが政府と東京電力の方針ですが、この時期についてこの間の記者会見で、岸田総理は「日程に変更なし」とする一方、萩生田大臣は「時期ありきではない」と、東京電力社長は「スケジュールありきではない」と答えています。萩生田大臣と東電社長に「時期ありきではないということでいいな」と確認すると、「具体的な日程を決めていないというだけで、来春という時期については変わらない」と二人揃って答弁。事前のレクでは「発言の一部を切り取られたのに、見出しにまでなってしまった」と言われたけれど、それだけ関心が高く、そう願う人が多いからこそ見出しになるのではないか。怒りを通りこしてあきれてしまう。福島第一原発の敷地は、廃棄物の保管や燃料デブリの一時保管などに使われるという。けれども、デブリの取り出しは年内に数グラムの試験的取り出し、それさえうまくいくかはわかりません。その後は段階的に取り出すというけれど、いつから始まるのかさえ決まっていないし、その後の見通しもありません。デブリは推計880トンあると言われ、毎日10kgずつ取り出すとすると、なんと241年もかかるのです。質問のあと「いかに現実的じゃないかよくわかった」と言われました。それにも関わらず、中長期ロードマップでは、2011年12月から30年~40年後で廃炉措置終了ということだけが決まっているので、それにあわせるために、デブリを取り出さなくては、海洋放出をしなければという話になっています。中長期ロードマップを今こそ見直すべきです。

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